今回は「名もない農家」さんのご縁あり、鹿教湯(かけゆ)温泉へ出張施術させていただきました。
鹿教湯温泉は、江戸時代より湯治として栄えてきたそうです。
まさに字の通り、鹿が傷を癒やしていたことに由来します。
こちらがご実家だというお宅へ、施術に伺いました。
とても素敵な、古民家風のお宅。
「こんな家で申し訳ないねぇ」と何度も何度も言われながら、滞在させて頂きました。
でも私にとっては、昔ながらの木と土でつくられたお家は、憧れそのもの。
今ほどにさまざまなモノや、
便利なモノがなかった頃からの古いお家は、
だからこそ何度も継ぎ足したり、手直ししたりして、
大切に大切に扱われたんだと思います。
たくさんのモノが「ない」からこそ、
今「ある」もので工夫する。
「ある」ということは、
「ある」までの目に見えない過程や時間を改めて感じる機会はないけれど、
「ない」ということは、
作り出さねばならず、おのずとその仕組み・成り立ちをカラダを使って体験しなければなりません。
便利さとのバランスですが、
「ない」ことの方が、世の中の多くを感じ取ろうとする力が、養われるかもしれないなぁ...と感じました。
お菓子も、つくってみてはじめて、
「うわ、こんなにお砂糖いれるんだ...」と分かりますよね。笑
「感謝」もきっと、感謝しようと意識してするものではなくて。
その過程を知ると、「自ずと」湧いてくる感情かもしれません。
いのちの循環と、一緒ですね。
最近はご家族を診させていただくことも増え、セラピストとして嬉しい限りです。
どんな人にも「根っこ」があり、お母さんがいて、ふるさとがある。
その存在や環境は、自分自身にとっての土台をつくっていることは、明らかです。
私たちもお身体を診させて頂くとき、その方のお母さまの「妊娠・出産・産後」のことも細かくお聞きします。
不調の原因も、それらの「心と身体の土台をつくる時期」の何かに起因していることが多いからです(もちろん全てではありません)。
施術後は、鹿教湯を案内してくださり、有名らしいバングラデシュカレーのお店「白扇」さんでランチを頂きました。
この白扇さんもまたストーリーのあるお店で...
一度やむなく閉店したものの、再開の声があまりに多く4年ぶりにopenしたそうです。
経歴豊かな店主さんもまた、全く年齢を感じさせない若さとパワーと輝きにあふれた、とても素敵な方で。
人生の大先輩の店主さんに、失礼ながら「かわいい!!」と連発する私。笑
そしてこれまた近くのお土産屋さんへ。
その店主さんもまた宇宙人のようにおもしろい方で(笑)。
「鹿教湯温泉」本来の湯治の役割を、たくさんの分野の人たちと手をつなぎ、心も身体も満たされる場所づくりへ。
ココロのケアと、カラダのケアと。
畑に、音楽に、セラピーに...
長野の東西をつなぐ鹿教湯温泉にて、そんな場づくりをされているそうです。
めちゃくちゃおもしろい!
今度打ち合わせがてら、また伺う予定です。
楽しみすぎる..!!
文殊テラスプロジェクト
そして立ち話であっという間に時間が過ぎて暗くなってしまったので、文殊堂を少しばかり拝見して。
(氷灯籠、とってもきれい。。)
人のご縁で、ひろがる世界。
それを食べて、生きているんだな、わたしたち...
と、このお仕事になってからは特に、痛感します。
ありがたいです。
こちらのストーリーを聞いたらまたまた興奮...!
伊勢神宮の御神田にて、台風の際に奇跡的に2株だけ残った黄金の品種。
親を調べても突然変異でわからないため商標登録されず、流通には出せない、まさに奇跡の「イセヒカリ」だそう。
わたしも早速注文し、今度は分づき米で食べてみようと思います。
すごいなぁ...!
名もない農家さんは、民泊をされていたり、時期になると「朝活」と称してさまざまな催しをされています。
おもしろい方がたくさん出入りされている場所。
私も今年は農作業をあれこれ味わってみたいなぁと思っています。
身体づくりもしなきゃな...!
すてきな時間を、本当にありがとうございました。
また次回も、どうぞよろしくお願いいたします^^
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